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FAN4へ参加してきました!

みなさん、こんにちは。
豊住です。

ちょっと飛び石だったGWですが、みなさんどんなことをしましたか?
私は、ベトナム ホーチミンで開催されたThe 4th FabLab Asia Network Conference、通称FAN4へ参加してきました。
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このイベントは、2014年5月にフィリピン、ボホール島で開催されたFAN1を皮切りに毎年開催されているアジアのファブラボ運営者が集まる会議です。
フィリピン、台湾、インドと開催され、今回はベトナムでの開催となりました。
ちなみにファブラボ大分、インドで開催された第3回はタイミングが合わず参加できませんでしたが、それ以外は参加していて、とても楽しみなイベントの一つです。
*僕がファブラボにのめり込むきっかけになったのは、FAN1への参加だったりします。

さて、イベントの中ではどんなことをしているのか?というのを簡単に解説します。
基本、午前中にLab Reviewと呼ばれる各FabLabの紹介プレゼンタイムと、プロジェクトに関してのトークセッションが開催されます。
参加するたびにLab Reviewをするのですが、英語に不慣れな僕は毎回緊張しております。 今回は、引っ越しをしてから初めてのLab Reviewだったのですが、「Looks like a bar, but not a bar, it’s FabLab」というのがウケたので一安心です(笑)
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そして、ランチタイムを挟んで午後からはWorkShopセッションに突入します。
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基本は、ホスト国のfabberが実施することが多いのですが、その他にも企画持ち込みでWorkshopを実施することもできます。今回は、オープンセッションではなかった、要はFAN参加者へのワークショップだったので、大分から企画持ち込みはしませんでしたが、子どもたちも参加できるオープンな場があれば実施してみたいなぁと思ったりもしました。
ちなみにファブラボ鎌倉のMESHを使ったWorkshopのお手伝いをしてきましたので、後ほど様子を紹介したいと思います。

ちなみに今回は、1day Workshopが一日2コマほど、またFAN4全体のテーマでもあるSDGs(持続可能な開発目標)に関するものが4種類、これは3日間継続でデモ機までつくるところまで、というものが開催されました。
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そうこうして18時頃になると、一日のセッションが終わり、夕食に移動、その後、二次会に行く人、ホテルに戻る人などそれぞれの予定に合わせて解散して行きます。

そういったスケジュールで3日間過ごし、4日目は、成果報告等のプレゼンセッション、次回FAN5の開催地投票が行われました。

ちなみに次回FAN開催に向けて、立候補したのはインド(デリー)、韓国(ソウル)、中国(広州市)です。この投票、基本参加者一人一票ですが、これまでのFANの参加数に応じた投票権がプラスされていました。(FANに3回参加している僕は、3票を持っている。)
7AD040CF-3AC1-4F01-9219-D2DF59A1F956  投票は、リアルタイムに開票していき、次回は韓国・ソウルでの開催が決まりました。 僕たちからすれば、近いし行きやすくて嬉しい限りですね!!みんなで行きましょう!笑

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 さて、アジアのFabLab運営者が集まるとお伝えしたのですが、今回参加したのは、ベトナム、台湾、中国、日本、バングラディッシュ、フィリピン、インド、韓国、ヨルダンの9ヶ国。とは言え、FabLabは都市毎にあるので、それぞれの国の各地域から参加しています。
 日本のFabLabは、鎌倉、浜松、大分、阿蘇南小国の4つ、その他メイカースペースの運営者などです。*ちょっと日本からの参加が減った気がします。。。

ということで、ここからはざっくりと写真で様子を紹介していきます。
Lab Review
Mobile FabLab
IMG_0681 IMG_0808 バンなどに機材を詰め込んであちこちを移動しながらのFabrication。 我々が出張WSでいくのとは違って、ほとんどの機材を詰め込んで動いているので、やれることの幅が変わってきますね。まるでバンドのようです。

台北は大きな公園の中に引っ越し!!図書館へのMaker Space展開などさまざまな場所での活動が。
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IMG_0879 KeyTalk
 一番興味が湧いたのが、この組み合わせで立てる新しい形のビルディング。ベトナムは発展していってるし、背の高いマンションなども続々と建っているけれど、気安く買えるわけじゃなくて、一般的な家といえばこんな感じ。

IMG_0696 でもこのような家だといろんな問題があって、天災などのときも大変。それを何とかするために考えたのが、必要なものを組み合わせて建てる家。今は、デザインの状態で、来年には実物の着工に入りたいとのこと。一時的な避難場所なんかにも約立つのではないのかと思ったり。

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 一番楽しい手を動かす時間のWorkshop。
・偽コーヒーを見分けるキット。
ベトナムといえば、ベトナムコーヒー。だけど、たまにコーヒー豆以外の穀物の粉をブレンドしているコーヒー屋さんもあるらしく、だまされないためのヨウ素液を使った判別ワークショップ。これは、ファブラボ阿蘇南小国の鈴谷さんが詳細レポートしてくれるはず。

YtXZmzDLTHurw8duHhBTaw ・MESHを使ったIoT
ファブラボ鎌倉のゆうかさんが実施したワークショップで、今回はお手伝い。 面白法人カヤックさんが出しているブレストカードを使って頭を柔らかくしながら、新しい文房具を開発するというテーマのもとグループでアイデア出し、MESHでプロトタイピング。
XBmEUdxIStqIBqZ0bvu6fQ 大切なのは、アイデアをどう出して、どう共有するか。英語が苦手な僕も含めて、イラストにするっていうのは共有がしやすくて便利。初めて使うMESHたのしーって感じがたくさん。このアイデア出しは、大分でも一度やってみたい。
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もうダイジェストもいいところなので、細かいところはまたまとめたいと思うのですが、今回すごく感じたこと。

“ファブラボで何がつくれますか?”
”3Dプリンターで何が作れますか?”から、
“ファブラボでコレつくりたいんですが”へ変わっていかないと。

「ファブラボに期待」をするのではなく、「ファブラボでつくれるという期待」に変わらないと。

あくまでも機材は道具の一つで、何かを解決してくれるスーパーな存在ではない。
使うのはあくまでも自分。
必要かどうかも自分で考えることが大切。
自分の欲しいものを形にするために自由に使えばいい。
自分の問題を解決するために使えばいい。
誰かに褒められるモノである必要はない。
誰かが欲しがるモノである必要はない。

ふー。ここまで読んでいただくと、ファブラボ大分ももっと頑張れよ。って思うと思うんですよね。

今回の参加したことで、足りないモノ・コト沢山あるなぁ。
でも、地域が違えば、必要とされる内容も違うので、他のラボと同じようなことをしてもなぁと。

何か愚痴っぽくなったので、このあたりで。